クリエイター講座2017作品
【西久保開発代表 細川強さん】

最近、地方移住がブームになっている。都心の便利な生活を捨てて、地方でのスローライフに憧れる層が増加しているのだ。しかし一方で、移住者が地元のコミュニティにうまく溶け込めず、一年も経たずにまた都心に戻るケースが多いのも現状だ。そんな中、ここ富士見町で、移住者と地元コミュニティを緩やかに結ぶ、小さな町の不動産屋がいる。移住者と地元住民が安心して生活できるコミュニティ作りを手掛ける、町のクールな仕事人を取材した。


西久保開発代表 細川強さん(60)

-富士見町でも移住の相談は増えていますか?
増えていると思います。決して便利ではないけれど、自然が豊かで、車さえあれば買い物も困らないし、高校もあるので、定住してくれる人が増えてきてくれているように思います。でも最初に「寒いですよ?」は必ず聞きます。後でマイナスになってしまう可能性があることは、最初に伝えないとお互いに良くないので。

-西久保開発を通して移住した人は、地元のコミュニティーに溶け込みやすいと聞きます。
移住者との関わりで心掛けていることはありますか?
移住してきた方にめちゃくちゃ親切に「なんでもやってあげます」というのはできないし、やる必要もないと思います。特別移住者だけに私が手厚いサポートをしている、ということもないです。移住者が地域と交わる、最初のきっかけを作るお手伝いができればそれでいいのかな、と。後はその人が困ったときに、相談先として自分を思い出してもらえればいいですね。ただ、その人が真剣に「困っている」と訴えてきたときにこちらも真剣に応える、それだけです。本気で訴えてきた人だけに本気で応える、そういうのってかっこいいじゃない?自分がべったりとお付き合いするより、その人自身の世界も広がると思っています。俺が頑張るとかじゃなく。人と人の関係だから。手厚いサポートはしないけど、困ってるなら気持ちの面でサポートしてやりたいと思っています。その方が来る人も生活しやすいのでは?

-移住者に伝えたい富士見町の魅力とは?また、これからの富士見町に期待することは?
別荘地奥にある石仏や紅林荘奥の紅葉などは町民でも知らなかったり、勝手知ったる近隣の人でさえ感動したりするほどです。町民のスポーツへの取組み方も熱心すぎるかも…。また昔から別荘利用者へのサポートも町民は一生懸命でしたよ。

この「森のオフィス」がバーになればいいね。バーは難しいとしても、ここの存在を知ってもらい利用してもらいたいです。こういう古い建物を活かした施設ってなかなか他には無いと思うんです。だから「とりあえず場所を見てもらうだけ」の企画でもいいんじゃないかな。とにかく、この「森のオフィス」の存在について、もっと町民に発信してもらいたいなと思っています。

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